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今年の卒業演奏旅行は、ポーランドへ行きました。この卒業旅行では一つの目的として、現地で演奏会を開くという目的がありました。その演奏会のプログラムには、器楽演奏、女声合唱、第九と3つの項目がありました。どれも本番を迎える日までは、ポーランドで演奏会を開くという実感がなかったので、本番ではいつもに増して緊張感と不安でいっぱいでした。そんな時、ある情報が私たちの耳に入ってきました。「チケットが完売しました！お客さんたちは、第九よりも器楽や女声合唱の日本の曲を楽しみにしているそうです。」私は、ポーランドの方々に音楽を通じて日本の心を届けたいと思い、一生懸命心をこめて演奏することを決意しました。おかげさまで、ポーランドで客席が満席という貴重な演奏会で、私は楽しく舞台に立つことができました。

また、その他にもポーランドの様々な街を見学することができました。中でも印象的だったのが、アウシュビッツ収容所です。たくさんの事実を知れば知るほど、どんどん心が痛くなってきました。今、私は普通に生きて楽器を吹いています。しかし、そのような自由さえも奪われていたかと思うと、自分は今何不自由なくとても幸せに暮らせているんだなということを実感します。

このポーランドで得たたくさんのことは、決して忘れません。そして、自分がこれからやっていく音楽の中で何か新しい材料やきっかけになれば良いなと思います。