ウィーン研修レポート
写真:TOHOウィーンキャンパス中庭からの一枚
2016年5月6日から20日まで第1回ウィーン研修のグループを引率しました。
2週間の模様をかいつまんでレポートしましょう。
◎5月8日(日曜日)
6日無事ウィーンに到着。昨日7日市内見学研修を終え、今日から待望のレッスンが始まる。
林先生の通訳を得て、学生たちはドイツ語がそのまま理解できているかのようにスムーズにレッスンを受けていた。
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左:TOHOウィーンキャンパスに到着。アカデミーから中庭を眺める。
中:市内見学研修。まずはTOHOウィーンキャンパスから道をはさんだすぐ前に位置するシェーンブルン宮殿から。
右:シェーンブルン宮殿の前には馬車が停まっています。
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◎5月9日(月曜日)
爽やかな晴天が続く。空き時間にはシェーンブルンの庭を散策したり(ウィーンキャンパスからすぐ)、夜にはもう演奏会に出かけたりと、学生たちはそれぞれに研修を積極的に行っている。
演奏会に出かけた学生たちも夜遅く予定通りに戻り、アカデミーの一日は終わる。
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左:東邦ウィーンアカデミーの隣は、J.シュトラウスが「こうもり」を作曲した家です。
右:トランペット、J.バンマー先生のレッスン。
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左:シェーンブルン宮殿の庭。宮殿を背にして。
中:トロンボーン、K.ヤイトラー先生。先生と一緒にアンサンブルも。
右:ピアノ、A.ファン?ツァブナー先生
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◎5月11日(水曜日)
レッスンは順調に進んでいる。16日の修了演奏会までそれぞれ3回のレッスンを受ける。
学生たちは、課題に真摯に向き合い練習に余念がない。
今夜は全員で国立オペラ歌劇場に行く。ベートーヴェン作曲「フィデリオ」を堪能し、建物内部の美しさにも目を奪われる一夜となった。
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左:テューバ、J.マイヤーホーファー先生。
右:オペラ鑑賞。ウィーン国立歌劇場内の階段に集まったエレガントな学生たち。
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◎5月13日(金曜日)
研修も一週間が過ぎる。学生たちは朝食準備係、朝食の買い出し係、掃除係に分かれ、毎日自分たちの役割をこなしている。学生が工夫した朝食は美味しく、皆を楽しい気分にさせてくれる。爽やかな一日の始まりだ。昼食、夕食はアカデミーで用意して頂けるので、学生たちは何の心配無く研修に取り組める。今夜は、楽友協会でのウィーンフィルを聴きに全員で出かける。歴史ある黄金の間、ブラームスの定席もあったホールだ。
写真:NHK「ウィーン?フィル ニューイヤーコンサート」でもおなじみの楽友協会の前にて。
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◎5月15日(日曜日)
今日はPfingstsonntag(聖霊降臨祭の日曜日)。
最高気温が11度とこの季節にしては寒い。Pfingstenには寒波が来るのが習いだという。朝から林先生と共に、ハイリゲンシュタット(ウィーン郊外)にあるベートーヴェンの遺書の家に行く。窓から見える教会の鐘の音が聞こえないことに悲観し、遺書を書いたという家だ。新緑の中、鄙びた家並みに溶け込みひっそりと佇んでいる。作曲家が苦悩した空間に時を経て足を踏み入れた不思議さを感じる。中心地に戻りモーツァルトカフェで昼食、美術史美術館で絵画鑑賞。林先生の説明を聞き、皆、絵画と音楽の密接な関係を学ぶ。
写真:ハイリゲン?シュタットのベートーヴェンの散歩道にて。
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5月16日(月曜日)
修了演奏会の日だ。Pfingstmontag(聖霊降臨祭の月曜日)で今日は祝日だが、東邦ウィーンアカデミーでご指導いただいた先生方もいらっしゃり、修了演奏会は行われる。修了書を手にした学生たちもほっと安堵の表情。
今夜は林先生と共に夕食。ヨハン?シュトラウスが演奏していたというエピソードを持つレストランで郷土料理を頂く。
写真:修了書を手に。トランペットのJ.バンマー先生(右/左)、ピアノ伴奏のデヴァインさんとともに(右/左)
写真:修了書を手に。
左:ピアノ、S.シェーン先生とともに。
中:ピアノ、A.ファン?ツァブナー先生とともに。
右:トロンボーンのK.ヤイトラー先生とともに。アンサンブルをしたテューバの学生も一緒に。
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◎5月17日(火曜日)
ザルツブルク研修。朝からバスで出かける。ザルツブルクはモーツァルトゆかりの街。
小雨交じりの肌寒い天気となるが、街を歩く間は何とか大降りにならずに研修する。モーツァルトの姿を包み込みその音楽が奏でられた建物の数々、生家、住居、大聖堂そしてカフェまでが今も残り、モーツァルトを愛し世界から集まる訪問者を受け入れてくれる。
写真:ザルツブルク 研修
左:ザルツァッハ川の橋の上からザルツブルク旧市街を見る。ホーエンザルツブルグ城が見えます。
中:ザルツブルク大聖堂。モーツァルトが洗礼を受け、演奏した場所。
右:映画「サウンド?オブ?ミュージック」の撮影が行われたミラーベル庭園。「ドレミの歌」が撮影された階段にて。
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5月19日(木曜日)
昨日は大掃除。二週間の研修をしたアカデミーを去る時が近づいている。皆名残惜しそうだ。
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右:シェーンブルン宮殿。
左:ネプチューンの泉の裏からシェーンブルン宮殿を見る。
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5月20日(金曜日)
無事全員成田到着。研修生全員大きく体調を崩すことなく帰国できたことに感謝。
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後記
二週間、学生たちはアカデミーの生活を楽しみ、ウィーンの文化に触れ、集中的にレッスンを受け、多くの刺激を若い感性でしっかり受け止めたように思います。音楽を志す者の聖地ともいえるウィーンでの体験は、今後大きく花開いていく若き才能の糧となることでしょう。
そんな皆の未来にエールを送ります。