「第45回東邦祭」が行われました。

42930の両日、「第45回東邦祭」が行われました。今年は天候にも恵まれ、川越キャンパスは連日たくさんのお客様でにぎわいました。

お越し下さいました皆様、本当にありがとうございました。

ピアノ専攻生も、多くの演奏会を企画して連日奮闘しました!

東邦祭ならではの企画が、ピアノアンサンブルのコンサートです。門下生のグループや有志の集まりなど、さまざまなグループが2台ピアノや連弾の演奏を披露しました。

川越キャンパス16号館のスタジオBにはスタィンウェイC型ピアノが2台備えられており、このようなコンサートを行うにはとても良い環境です。学生たちの気持ちのこもった演奏が迫力あるサウンドを作り出し、聴衆がどよめくような場面もありました。

写真は、2台ピアノ48手のアンサンブルの様子です。

いっぽう屋外では、門下生のグループがいろいろなテント企画を出店して東邦祭を大いに盛り上げました。

たとえば春日先生クラスでは、恒例のホットサンド「春日焼き」を出品。なんと春日先生自ら店頭に立つこともあり、早々に売り切れるほど大人気でした!

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「第5回東邦ピアノセミナー報告会」が行われました。

先日、文京キャンパスにて「第5回東邦ピアノセミナー報告会」が行われました。

これは、毎年7月下旬に開催されている「澳门百利宫官网_百利宫赌场平台¥注册网址?東邦ピアノセミナー」をふり返るとともに、次回セミナーへの展望を語り合うもので、1回から継続して行われています。

今回は、春日主任教授、小林律子准教授、中島裕紀准教授、國谷尊之准教授の4名が参加。多くの受講者の皆様にご参加いただいた第5回セミナーの手応えや、今後のセミナーに向けての意見交換など、和気あいあいとした雰囲気のなかにも真剣な内容が語られました。

この報告会の内容は、近日中に学園ホームページに掲載される予定ですので、お読みくださると幸いです。

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第6回トライアルコンサート


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去る9月29日、川越キャンパスの澳门百利宫官网_百利宫赌场平台¥注册网址グランツザールにて「第6回トライアルコンサート~オーケストラとの共演」が行われました。
この「トライアルコンサート」は、学内オーディションで選ばれた学生がオーケストラと協奏曲等を共演(作曲専攻の学生は、自作のオーケストラ曲を演奏)するもので、毎年1回行われています。
今回ピアノ専攻からは、5月に行われたオーディションに合格した大学2年次生の学生が、末廣誠先生指揮?澳门百利宫官网_百利宫赌场平台¥注册网址管弦楽団と共演しました。

今回の曲目は「F.リスト作曲 ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調」です。1811年に生まれたリストは、今年ちょうど生誕200年。その記念の年にふさわしいプログラムとなりました。
「ピアノは楽器の王様」という言葉がありますが、この曲はその言葉がぴったり当てはまる華麗さを備えています。ピアノ専攻生は、コンサートの最後に登場。オーケストラに匹敵する迫力と幅広い表現力で、堂々と、そして抒情性豊かにこの難曲を弾き切りました。

演奏後は大勢のお客様からいつまでも惜しみない拍手がおくられ、一層このコンサートが印象深いものとなりました。
ご来場下さいました皆様、そしてこのコンサートを応援して下さいました全ての皆様に、深くお礼申し上げます。

後期実技試験


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日増しに暖かくなってまいりました。みなさまいかがお過ごしですか?

先日後期実技試験が無事に終わりました。

澳门百利宫官网_百利宫赌场平台¥注册网址?短期大学では、少人数制のカリキュラムを生かした充実した実技試験が行われています。
試験は一人一人に十分な時間がとってあり、コンサート形式で行われます。会場への出入り、ステージマナーなども含めて、実践的な体験ができるのです。

演奏は、規程の時間内なら途中でカットされることはありません。例えば大学4年次生の持ち時間は20分。大学生活の締めくくりにかなりの大曲を用意する学生も多いです。

学生は全ての実技試験を聴講することができます。写真は、川越キャンパス16号館ロビーの掲示板です。実技試験期間になると、ここに全てのプログラムが掲示されます。
この掲示を見ながら学生たちがどの試験を聴講しようかと相談中のようですね。

トライアルコンサートに向けて


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オーディションで選ばれた学生が、澳门百利宫官网_百利宫赌场平台¥注册网址管弦楽団と協奏曲を共演する「トライアルコンサート」。
今年度は、9月29日(水)18:30より、川越キャンパス?グランツザールで行われる予定です。
先日、ピアノ協奏曲のソリストを決定するオーディションが、川越キャンパス?スタジオBで行われました。
このスタジオにはスタィンウエイC型が2台備えられており、ピアノアンサンブルにとって理想的な環境が整えられています。
講義や公開講座が行われるのはもちろん、学生によるコンサートやアンサンブル練習にも活用されています。
オーディション当日は、学生によるピアノソロパートに合わせて泉玲子先生がオーケストラパートをピアノで演奏。
この模様は全学生に公開され、聴講者席は熱心に耳をかたむける学生でほぼ満席になりました。
オーディションの結果、大学2年次生のO君がソリストに決定しました。
トライアルコンサートでは、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ長調を演奏します。 ご期待ください!

東邦ピアノセミナー報告会



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今年7月に開催された第3回東邦ピアノセミナーを座談会形式で振り返り、今後への展望を考える「東邦ピアノセミナー報告会」が、先日文京キャンパスで行われました。

座談会には春日洋子主任教授、上田京専任講師、國谷尊之専任講師の3名が参加。それぞれ今回のセミナーで講座を担当しました。
過去最多の参加者にお越しいただきました今年度の東邦ピアノセミナー。ディスカッションが進むにつれ当日の会場の熱気が思い出されて、自然と3人の話にも熱がこもってまいりました!
この報告会の模様は、近日中に学園Webサイトにてお知らせする予定です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

第4回トライアルコンサート



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オーディションで合格した学生がソリストとして澳门百利宫官网_百利宫赌场平台¥注册网址管弦楽団と共演する「第4回トライアルコンサート」が、2009年10月1日(木)川越キャンパスグランツザールにて開催されました。

このところ不安定な天候が続いていましたが、開演の18:30が近づくにつれてキャンパスは心地よい涼しさに包まれ、コンサートを祝福するかのように空が茜色に染まりました。
会場には学生はもちろんのこと、グランツザール友の会会員さまをはじめ多くの一般のお客様もお越しくださり、すばらしい雰囲気を作ってくださいました。

今回のピアニストは、大学3年次生のSさんです。曲目はベートーヴェン作曲「ピアノ協奏曲第3番ハ短調op.37」。全3楽章、演奏時間約35分を要する大曲です。
約2週間前に初めてオーケストラとの合わせを体験したSさん。この日の成功のために懸命に努力を重ねてきました。

コンサートは作曲の新曲発表、ヴァイオリン協奏曲、オペラアリアと続きます。どの演奏も本番の高いテンションの中で、すばらしい感動を与えてくれました。作曲者もソリストたちも、無事に演奏が終わった安堵と満足感で笑顔が自然とこぼれます。

いよいよ最後のプログラムとなるピアノ協奏曲です。
末廣誠先生の頼りがいのある指揮とオーケストラの温かい視線に見守られながら演奏が始まります。最初こそ、少し緊張気味な表情を見せていたSさんですが、まもなくオーケストラともすっかり息が合い、演奏に勢いがみなぎってきます。

第1楽章の長大なカデンツァ(ピアノの名人芸的な独奏部分)を堂々と弾き切り、第2楽章へ。重々しい性格の第1楽章とは対照的に、教会での祈りを思わせるような静かな楽章です。透き通った美しい響きが会場に満ちていきます。
第3楽章が終わるまで高い集中力は途切れることがなく、初めてのコンチェルトとは思えない立派な演奏が完結しました。

演奏を終えて大きな拍手に包まれたSさん。何度もカーテンコールに応えてステージに立つその姿は、キラキラと輝いて見えました。
お越しいただきました皆様をはじめ、このコンサートのためにお力添えくださったすべての皆様に、この場を借りて深く感謝申し上げます。

もうすぐトライアルコンサート!


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オーディションで合格した学生が、ソリストとして澳门百利宫官网_百利宫赌场平台¥注册网址管弦楽団と共演する「第4回トライアルコンサート」の日が近づいてまいりました!

先週、オーケストラとの最初の練習が行われました。会場は本番と同じ川越キャンパスグランツザールです。
ピアノ協奏曲のソリストに選ばれた大学3年次生のSさんは、オーケストラとの共演は初めて。緊張と感動で練習の時間は夢中で過ぎて行ったようです。

練習終了後も指揮者の末廣誠先生は指揮台に残り、ソリストたちに演奏へのアドバイスを熱く語りかけて下さいました。その情熱的かつ具体的な内容を聞き逃すまいと、ソリストたちの表情も真剣そのもの。本番が楽しみです!

東邦ピアノセミナー分科会~その3


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3つめの分科会は体験参加型の講座です。今年は「身体とピアノ演奏~自分の音楽を表現するために~」と題して、春日洋子ピアノ主任教授によるレクチャーが行われました。

ピアノを演奏する際には、心技体の調和が大切です。どんなに素晴らしいイメージを持っていても、身体が自由になっていなければ聴き手に音楽を伝えることはできません。
ピアノを弾くにあたって身体の各部位がどのような働きをするかを知ることは、練習内容や演奏表現を充実させることに大いに役立つことでしょう。

今回の講座では、まずピアノで音を出す際に直接関係のある「うで」を中心に、その機能と扱い方、脱力等について考察。自然なエネルギーをどうすれば楽器に伝えることができるか、普段わたしたちがあまり意識していないような点も含めて、さまざまな視点が紹介されました。

次に、いよいよ受講生が実際に身体を動かすコーナーです。ゲストの安達悦子先生(本学大学院講師、東京シティバレエ芸術監督)がナビゲーターとなり、「支え」を意識しながら身体を自由にコントロールする実践を行いました。
さまざまな拍子の曲に合わせて身体を動かす場面では、春日先生自らピアノを演奏。例えば2拍子ではグリーグの組曲ホルベアの時代より「リゴードン」、3拍子ではラヴェルのクープランの墓より「メヌエット」といった名曲に合わせて身体を動かします。
最初は戸惑いを見せていた方が多かったですが、徐々に拍子にフィットしてきました。拍を「先に」感じるということが掴めてきたようです。

最後に、ピアノを演奏する際のさまざまな身体運動について、ショパンのエチュードを例に春日先生が解説。「反進行」「回転」「跳躍」など非常に多岐にわたる
ピアノの奏法を、解説を交えて実際の演奏で確かめることができ、身体とピアノ演奏についての理解がいっそう深まりました。

いずれも普段なかなか体験することの出来ない内容ばかり。受講した方々からは「脱力の大切さをあらためて実感することができました」「実際に身体を動かしてみて、身体への意識がいっそう高まりました」といった声が多数寄せられ、新鮮な発見に満ちた時間となりました。

今回で東邦ピアノセミナーについてのレポートを終わります。
受講された皆様から、直接あるいはアンケートを通じてたくさんのご感想、ご意見をお寄せいただきました。私たちはすでに次の機会に向けての検討に入っており、皆様からいただいたご意見は本当に貴重な財産です。この場を借りて深く御礼申し上げます。

東邦ピアノセミナー分科会その2


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東邦ピアノセミナーの分科会には、作曲家研究を題材としたものも用意されています。
今年は「シューマンからのメッセージ~楽譜から見えてくるもの」と題して、大場文惠准教授によるレクチャーが行われました。

シューマンは1810年生まれ。来年生誕200年をむかえるドイツの大作曲家ですが、彼は楽譜のみならず多くの著作を残していることでも知られています。
今回の分科会では、彼が自ら執筆、編集していた音楽雑誌「新音楽時報」をひも解きながら、シューマンの音楽観を探りました。
ちなみにこの「新音楽時報」は、なんと今でも刊行され続けているのだそうです。ヨーロッパ音楽文化の息の長さを感じさせますね。その中には東邦の図書館に収蔵されているものもあり、実際に私たちが読むこともできるのです!

大場先生のお話は、その内容に踏み込んで行きます。
例えばシューマンが記した「演奏の心得」の中には、子どもたちに対して「和声」や「和声感」を伝えることが大切である、という記述があるそうです。200年近い年月を越えて、今でも新鮮さを失わない彼の言葉が数多く紹介されました。

また、シューマンの楽譜の中には様々な記号が書かれていますが、これらを深く「読む」にはどうしたらよいのでしょうか?
例えば、「その音を特に強く奏する」という意味の記号だけをみても、横向きのアクセント、縦向きのアクセント、スフォルツァンド、フォルテピアノなど、様々な記号をシューマンは使い分けているようです。
大場先生は、これらの記号についての考えをお話ししながらシューマン作品を実際に演奏されました。

シューマンからのメッセージは、著作や楽譜のなかに数多く残されていて、今でも私たちに向かって語りかけているのですね。
楽譜をただ漫然とながめるだけでは得られない豊かな世界が広がり、受講生の方々からは「本当に楽譜をよく読むことの重要性を知りました」という感想が多く寄せられました。