日時 |
9/13(土)(全1回)
14:00 ~ 16:00 |
会場 |
文京キャンパス |
受講料 |
3,300円
*公開講座の入会金は不要です。
*受講料には、消費税が含まれております。
*定員に満たない場合は、開講できないことがございます。
*開講日程や時間については、変更になる場合がございます。 |
定員 |
50名 |
内容 |
グリーグのピアノ曲『抒情小品集』を取り上げ、各集その時代背景?音楽様式の変遷、そしてグリーグの心情風景等を探るレクチャーコンサート(第5回目)。第1部は、最後の集、第10集Op.71の作品分析とピアノ演奏を行います。この曲集は全7曲構成「昔々」「夏の夕べ」「小さなトロルたち」「森の静けさ」「ハリング」「過去」「余韻」、1901年に出版され、親友ユリウス?レントヘンの夫人ミーン?レントヘンに献じられました。特に注目すべき点として、最後の作品「余韻」は第1集の冒頭の作品「アリエッタ」が引用され、グリーグの『抒情小品集』への長い旅路はこの作品で終止符を迎えます。この頃は、グリーグが探求してきた芸術作品におけるノルウェー民族音楽の傑作『スロッテル』Op.72の編作に入った時期でもあり、長大な作品の完結と新たな挑戦というグリーグの尽きせぬ向上心が感じられます。この時期のグリーグは、慢性の病気と合併症に苦しむ日々を過ごしていましたが、その心身の弱さを物ともせず、この第10集には「小さなトロルたち」「ハリング」の躍動感、「昔々」「過去」「余韻」に表される静穏な調べ等、躍動と沈着の両面性が豊かに体現され、感慨深い作品集となっています。作品理解を深めるうえで、第10集の時代背景及び諸関連のエピソード等を紹介し、各作品の音楽的特徴を探ります。第2部は、ピアノコンサートを行います。
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目的 |
グリーグの?抒情小品集?第10集66曲を第5回に分けて取り上げ、作品?演奏解釈を深める公開講座です。グリーグの抒情小品集は、ピアノの教材、コンクール課題曲、そして演奏会でも多く取り上げられています。グリーグのピアノ音楽史を語る上でも、この全10集66曲に収められた作品を深く理解することは重要だと思われます。また、同曲集の演奏解釈を丁寧に行います。ピアノ学習者の方々に、少しでも役立てて頂けましたら幸甚です。 |
講座日程 |
9/13(土)
●第1部 グリーグの抒情小品集について概要を解説
①第1~9集までの解説 ②第10集について(作品解釈?ピアノ演奏)
●第2部
ピアノコンサート
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持参物 |
筆記用具 グリーグ?抒情小品集?楽譜(必要に応じて) |
担当講師 |
正木 文惠(まさき ふみえ)
国際エドヴァルド?グリーグ協会副評議委員(ノルウェー)、日本グリーグ協会会長、
(社)全日本ピアノ指導者協会正会員。ピアノコンクール?オーディション審査員。
武蔵野音楽大学ピアノ科卒業、ピアノを本多万里子氏に師事。オーストリア?ウィーンにてウィーン国立音楽大学のElisabeth Dvorak Weisshaar, 故Alexander Yenner、故Paul Badura-Skoda各氏に師事する。鳴門教育大学大学院及び研究生修了、村澤由利子氏に師事。同大学助手(ピアノ)在任中、E.グリーグの論文を執筆。お茶の水女子大学研究生在籍後、ノルウェー政府奨学生として国立オスロ大学音楽学部に留学、グリーグの音楽をArvid O.Vollsnes氏、ピアノをAnne Eline-Riisn?氏に師事。オスロ市内にてピアノをEinar Steen-N?kleberg氏に師事。現地にて、ピアノ?リサイタルをオスロ大学、オスロ在日本大使公邸、ムンク美術館、ドラメン市劇場ハルモニエンホール、及びトロルハウゲン夏の音楽祭(ベルゲン)に招聘されピアノ?リサイタルを行い好評を博す。CD「GRIEG PIANO WORKS」、「GRIEGVALEN JOHANSEN Nordic Piano Pieces -北欧ピアノ曲集-」、「Grieg Ballade~ Solveig’s Song」をリリースし、タワーレコード渋谷店他で発売記念イベントを行う。「日本ノルウェー国交樹立100年記念」「オーロラの国の叙事詩」「グリーグ作品概論」「北欧の自然と音楽」「グリーグ没後110年記念」「北欧文化の音楽散歩」他多数のリサイタルを行う。 |
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