日時 |
9/20(土)(全1回)
14:00 ~ 16:30 |
会場 |
文京キャンパス |
受講料 |
3,300円
*公開講座の入会金は不要です。
*受講料には、消費税が含まれております。
*定員に満たない場合は、開講できないことがございます。
*開講日程や時間については、変更になる場合がございます。 |
定員 |
50名 |
内容 |
18世紀までの音楽においては、作曲をする上で、音や音型をどのように配置し、それによって聴き手にどのような効果を与えるか、ということが非常に大切に考えられていました。音楽を言語のように組み立て、聴き手に伝えるというこの考え方は、一般に「音楽修辞学」として知られており、これがいわゆる古楽の考え方の基礎になっています。そもそもは声楽作品において歌詞の内容をより効果的に聴き手に伝える手法として発展し、18世紀には器楽作品においても独自の発展を遂げました。それが集約されているのが古典派のソナタ形式だといえるかも知れません。聴き手を喜ばせる音楽の語法の天才だったハイドンは、まさにそのお手本のような音楽を書きました。モーツァルトやベートーヴェンの有名なピアノソナタも取り上げながら、古典派のピアノソナタの魅力に迫ります。
【演奏予定曲目】
ハイドン:ピアノソナタ ヘ長調 Hob.XVI:23
モーツァルト:ピアノソナタ イ短調 KV310
ベートーヴェン:ピアノソナタ ヘ短調 Op.57 「熱情」 第1楽章
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目的 |
聴き手にとっても弾き手にとっても耳慣れた古典派のピアノソナタの魅力を、新たな側面から再発見します。 |
講座日程 |
9/20(土)
●第1部
?「語る音楽」と「描く音楽」― フランス革命を境に
?どのように音を組み立てるか ― 音型、休符、リズム
?聴き手に与える効果 ― ハイドンのソナタを例に
休憩 10分
●第2部
?モーツァルトとベートーヴェンのソナタ ― それぞれの発展 |
持参物 |
簡単な資料を当日配布します。 |
担当講師 |
山田 剛史(やまだ たかし)
ピアニスト
国立音楽大学非常勤講師
東京学芸大学非常勤講師
東京藝術大学大学院修士課程を首席で修了、クロイツァー賞受賞。ローム ミュージック ファンデーションの奨学生としてケルン音楽大学に留学、国家演奏家試験に合格。クラウディオ?ソアレス、迫昭嘉、ニーナ?ティシュマン、アントニー?シピリの各氏に師事。2007年第5回東京音楽コンクールピアノ部門第1位および聴衆賞。ソリストとして秋山和慶氏指揮東京交響楽団はじめ共演多数。室内楽?歌曲伴奏にも定評があり、東京オペラシティ「B→C」、東京?春?音楽祭等に出演。ニコラウス?アーノンクールのアシスタントであったアントニー?シピリと学んだことで、古楽の基本理念や、それをモダン楽器に応用するためのアプローチ、奏法を身につけた。一方、テッセラ音楽祭「新しい耳」でのジェフスキ《「不屈の民」変奏曲》、ベートーヴェン《ディアベリ変奏曲》といった大作の演奏が話題を呼ぶ。CD「モダン?エチュード」(レコード芸術誌特選盤)。国立音楽大学および東京学芸大学非常勤講師。秋吉台ミュージック?アカデミーにてマスタークラス講師。 |
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